アコースティックMIXレポート 歌編

本来なら時間食うからやらんけど、リクエストに応えて結構縛りを付けてMIXするという珍しい試みを実施したので、レポートします。

その縛りというのは、できるだけDAWに標準で付いてる物とか、そのリクエストした人が持ってる物でやるというもの。使い慣れたものだと、こう弄ればこうなるというイメージを持ってできるから早いんだけど、やっぱそれだと時間は掛かるんで、正直面倒くせーなと思ったw

そこで、考えたんだけど、ある程度MIXをやってる人って、素材ごとにトラックプリセット作ってると思うんだけど、当然私にもそれはありまして、とりあえずそれでイメージしながら置き換えるという形を取りました。なので、いつもならトラックプリセットで必ず使うとか候補として挙がりがちなプラグインを紹介しつつ、それを何で置き換えたのかという形でレポートしていきます。因みに具体的な数値はあえてあまり書きません。こういうのって素材次第なのでね。

では先ず実際にMIXした作品を聴いて頂きましょう↓

で、今回は歌について解説します。
1.1176LNまたはDRAGON(実機)→無し
下ごしらえや掛け録りで実機コンプを使うケースが多いのだが、さすがにそれ使ったら反則でしょって事で使わず。
Cubaseには1176のモデリングらしきVintageCompressorが付属しているのでそれで代用と思ったが、挿してみてイメージが違い過ぎたので無しでやる事にしました。

2.WAVES MV2→オートメーション書いて一旦書き出し
先ず時短プロジェクトでは必ず挿すMV2を通常は使います。でかい音を小さく&小さい音を大きくしてくれるプラグインで、レベル馴らしに使うんですが、これ使わんとなるとどーしたもんかって事で、オートメーションをさらっと書いてそれらしくしました。多分ちゃんと書けばMV2より寧ろ良い結果になると思うんだけど、まあなるべく時短って事で目に付いたとこ上げ下げ程度にしました。

3.FabFilter Pro-Q2→そのまま
ローカットくらい好きにやらせろよという事でこの段はそのまま。角度90度でズバッと切りたい派なので愛用してます。その代わりローカット以外では使ってません。微調整すらしなかった。

4.Oxford Dynamic EQ→そのまま
私は割と初期の段階でディエッサー的なものを掛けたがるんだけど、高域のそれと中域の飛び出たとこも抑える為にこの段でダイナミックEQをよく使います。代用ならディエッサーなんだけど、中域かけらんないからここも妥協でそのままやりました。ダイナミックEQは、大きい部分には大きい部分なり&小さい部分には小さい部分なりの掛かり方になるので、素材に関係無く杓子定規で掛かる普通のEQで好結果とならないものでも、巧く使えば綺麗に仕上がるケースが多い。現代MIXの鍵になるものの1つかもね。使い方をイメージさせにくい(教えにくい)し、結構高いから殆どオススメしないけどw

5.(追加)Tube Compressor
普段この段にコンプなんて挿さないんだけど、少しコンプ感を出したくなったのと、後段の倍音付加で思った様にいかなかったので、この段に質感変わるコンプを挿入。つまり結果を見て後付けで入れました。

6.ChandlerLimited CurveBender→bx_console SSL4000G
ここから2つが正直地獄の段というか、普段と全然違うものだったので結構似た感じを再現しようとして戸惑いました。結果としては似たのを目指すというよりは違う良さを模索する方向性になりましたね。ここでは普段は積極的に触って大胆加工で特徴を付けるとこなんですが、今回はローミッドのモコモコ感をマイナスとハイミッドについて後段で出過ぎるところを前段で少し抑える様な設定で、補正程度に触るだけとしました。

7.Pultec EQP-1A→PositiveGrid ProSeriesEQ
これ無料で配られてたのでね、進言して手に入れてもらってたので。
このEQについては厳密に言うと2つ挿しました。TubeEQとDigitalEQの2つ。TubeEQのミッドをブーストした質感が使えると思ったんだけど、高域がパリっとかシャキっとしない感じがあったので、DigitalEQを挿してブーストしてみたら意外と面白い結果になったのでこれで、と。
ただ、Pultecの様な質感付加は無いのでやっぱ計算狂うな~と思いましたね。

8.Noveltech VocalEnhancer→そのまま
これはセールの時にオススメして買わせたものなので、そのまま使用。ハイミッドに結構倍音付加しました。これによりだいぶ音がコーティングされた感じになり、前段で持ち上がったミッドハイがグッと抜けてきて、まあ計算通りかな、と。

9.WEISS Deess→DeEsser
最近お気に入りのWEISSのディエッサーをCubase標準のディエッサーに差し替え…強く掛ければ掛け過ぎ感出るし、弱く掛ければ掛からんしって感じで意図した感じにならず、、前段のダイナミックEQやEQの段の設定を変えてフォローした感じ。

他にノイズカットとかちょこちょこやってますけど、それこそ素材次第の部分なので、そこは多く語りません。

コーラスは歌と基本設定は変わらず、ローカット深めでハイ上がりな仕上げ。サビは元々素材が2本あったので素材のままですが、他のコーラスはショートディレイでタイミングずらしてピッチずらして疑似ダブリング効果をつけています。

次に歌のリバーブですが、メインボーカルは短いのと長いのを1つずつ用意しました。普段は短い方はTverbかUADのOceanWay、長い方は2C AUDIOのB2かReverbFoundryのHD-Cartとゆーパターンが多いですが、今回はどちらもCubase標準のREVerenceで作りました。
短い方のリバーブはとても短く、原音にもろ被りする近さにしてます。少しローミッド付近がボワっとしますが、この響きが歌自体の響きの様に感じられるくらいの混ぜ方で混ぜて、歌自体のローミッドは削るという形でバランスを取っています。長い方はプリディレイを長めに取って、歌をしっかり聴かせてから微量に余韻を響かせるという設定にしました。こちらはM/S処理で左右に響きが広がる様に聴こえる事を意識した作りになっています。

歌編は以上です。

ギター編とMIX編はボリューム次第では一気に書くかも?それではまた。

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