MANLEY NU MU

最初はマスタリング自体について書こうと思ったんだけど、基本的なとこを端折るとそこから先は環境とか持ち物でだいぶとやり方って変わるんで、そんなん書いても仕方無いかなぁって事で、うちのマスタリング時のメインリミッター/コンプレッサーについてレビュー的な事をしようと思います。
というのも、この機材、発売されてから結構経ってきましたけど、なかなか日本語の情報が出てないみたいなので、出してみようかな、と。


タイトルの通りですがMANLEYの「NU MU」というリミッターです。MANLEY社と言えばVariable Muがあまりにも有名で、かくいう私も最初はUADプラグインのVariable Muから興味を持った事がこれに辿りつくきっかけになりました。

音楽活動再開直後はプラグインだけでやってましたが、自分がやってる音楽的に超Hi-Fiな案件は乏しいので、やはりアナログ実機を入れた方がしっくりくるよなぁと感じて、TK AUDIOのBC1⇒SSLのG-COMPと変遷し、今のNU MUに辿りつきました。今回は設定云々による変化とかでなくて、音の傾向にスポットを当てたレビューをしてみます。

多分Variable Muとどう違うの?ってのを知りたい人が多いんじゃないかなと思うので、一応Variable Muのからざっくりと。Variable Muは、低域の量感が増して高域が落ち着いた感じになり、グッと音源全体の存在感が増した様な印象になります。ギラつきみたいなのは落ち着くんですが、1つ1つの存在感が増すというか、音の粒立ちがはっきりした様な印象になります。掛かり具合を割と柔軟にコントロールできるのも人気が高いところなのかなと思います。因みにUADのプラグイン版は、傾向としてそれを標榜しているのはわかりますが、さすがに再現しきれていない感じです。

対して、NU MUは低域の量感がそれ程増す事も無く、高域もそれ程落ち着きません。これだけ言ってしまうと、値段相応に劣化版かよ、と思われてしまいそうなのですが、そういう意味ではなくて、原音のイメージを変えずにリミッティング/コンプレッションしてくれる、という事が言いたい。色付けというか、Variable Mu臭さは良い意味でも悪い意味でも付かないという事が言えるかと思います。ちょっと先程具体的な名前を挙げましたが、SSLのG-COMP的に使えます。というか私は使ってます。所謂Glueな感じで音源全体が馴染む傾向にあるので。音の粒立ちって意味だとVariable Muみたいなあからさまな効果は得られないんですがね。

では、ただMANLEYが作ったGlueなコンプなのかと言われると、そうでもないです。やはり真空管通ってるせいか、Variable Mu程ではないですが、クリアではあるものの独特の音像にはなります。また、HIPという独自のオプションで全体の量感というか音圧を稼ぐ事が可能です。このHIPというオプションは、メーカーの説明では、低い信号レベルを検知して、元々高いところに影響を与えずに持ち上げるみたく書いてますが、どうなんだろ、私の聴感上ではだいぶ全体の量感がグッと増した感じに聴こえます。Variable Muとは傾向が違うんですが、存在感が増す感じ。これがこっちを選んだ決め手でした。もちろん予算的にVariable Muきつかったってのはありますが、最悪G-COMPを売って入れるって選択肢もあった。でも結論としてはG-COMP残しつつバリエーションでNU MUを持つという方向になりました。

でもNU MU入れてから殆どG-COMP使わなくなっちゃいましたね。好みの問題だとは思いますが…。選択肢を持ちたいってのもあって残したつもりだったんですが、ここまで偏るとVariable Mu買っちゃってもよかったかもですね。まあでも逆に売れ過ぎちゃってるVariable Muとは違ったものの方が他と差別化できたりするかな~とか、前向きに考えたいと思います。

先日発売しております、白玉tuneの音源では全部このNU MUをマスタリングに使っております。中でも1曲目はHIP使ってるんで、興味有れば是非聴いてみてください。リクエストあればHIP無し版と比較でも作ろうかな、、。
本当はサウンドデモ有った方がいいんだろうけど、雑ブログで申し訳無い。

最後に1つ注意点。アナログ実機に音を通すという事は、DAして外に出すと言う事になります。そして通した後にADする事になります。これは結構ちゃんとしたもの使ってないと、音質劣化の原因にしかなりません。ですから、楽器屋のデモ機とかで惚れちゃって即買いとかする前に、先ずアナログ機を使える準備が出来ているか、チェックしてからにしましょう。

MANLEY NU MU」への2件のフィードバック

  1. variavle muとnu muどちらを購入しようか悩んでおります。
    variavle muの低域の量感が増して高域が落ち着いた感じ、
    この点は私にとって重要なので、nu muに気持ちが傾いておりましたが、
    variavle mu購入再考したいと思います。

    貴重な情報ありがとうございました。
    参考にします。

    1. コメントありがとうございます。管理人のCrueです。
      nu muは、MANLEY的という広義で括ればvariavle muと同じカテゴリには入ると思いますが、重要とされているvariavle mu独特の質感については、似ているとは言い難いので、そこ重視であれば再考で正解と思われます。

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