無い物は無い

先日の記事で、ギターアンプのキャビネットによる出音の違いをレポートしましたが、今日はその辺に絡んだ話です。

ギタリストさんも色々ですが、ドライの音色を渡してくれて「好きに音作ってくれて構いません」と言ってくれる人はそんなに多くありません。寧ろそれぞれ拘りを持って音作りに取り組んで、ある程度作り込んだ音を渡してこられる方が多いです。
作り込まれた音というのは、当たり前ですがこっちが手出しできる要素はドライに比べると圧倒的に少ないです。でも結構「こんな感じで~」って言われる理想像は、もらった素材からはなかなかハードルが高かったりします。

以前、VOXのAC30というコンボアンプを持ってる方がメンバーに居て、スタジオでマイク立てて録って渡してきた事があるんですが、とにかく低音が無い状態で渡されまして。。。でも方向性が割と骨太なロックだったので、とりあえず素材として厳しいから録り直してくれないかと返答したのですが、「EQとかでなんとかなるんじゃないの?スタジオにアンプ持ってくのも、リテイクすんのもすげぇ手間なんだよ。」とキれ気味に返されまして。
ほんでまあこう説明したんですね、「EQはね、有る物を削ったり増幅したりはできるけど、無い物を足す事はできないんだよね。」と。まあ結局のところ、その方とはわかりあえずにレコーディングきっかけで解散という事になりました。

本題に戻りますが、エンジニアに渡したら後はオーダー通りにやってくれるだろう、ではなくて、自分のイメージする音を意識して素材を作る事が大事かなと思います。
ですから、先程の例で言うなら、そもそもコンボ使わないって選択肢ももちろんありますが、マイク自体他のに変えるとかマイクの位置でどれだけ低音が稼げるか試行錯誤するとかですね。ダメそうなら、パラでドライも録っておいて、どうしてもウェットの素材だけで低音が稼げなかったら、後ででかいキャビネットの音足してくれ~でも良いと思うんです。
弄る側としては、よりフレキシブルに手出しできる素材を頂ければ、期待に沿える可能性はおおいに高まりますって事です。

アマの場合、時間も予算も限られている場合が殆どなので、拘りに固執すると最終形に辿り着くまでの選択肢が大幅に減り、いい結果を生まない事が多いんじゃないかと思います。
時間と予算があれば、試行錯誤しまくればいいので、そんな悩みなど無いのですが。。。

まあそんなわけで、事前に打合せて、色々な事態に対処できる素材収録が出来たらいいよね。

最後に、先日の記事のリンクを貼っておきます。
聴いてわかる通り、同じギター&アンプヘッドでも、キャビネットやマイクで全然出音が違うと思います。これが一択だけしか渡されなかったとすると、やれる事は限られてきますよね?って事が言いたかったんです。

http://www.psychoacoustic-crue.net/2017/05/10/ギターの音作りについて/

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